◆赤ちゃんの入浴で気をつけたいこと |
最後に補足として、赤ちゃんの洗い方についてです。
はじめての赤ちゃんをお風呂に入れるのって、とても難しいものです。
けれども、アトピーの赤ちゃんの湿疹を改善するためには、ママがスキンケア上手になる事が、とっても大切!
赤ちゃんは新陳代謝が盛んで、肌が汚れやすいため、それが湿疹の一因になってしまうこともありますので
まずは、お風呂でどれだけ上手に、赤ちゃんの体の汚れを落とせるかに心を砕いてみませんか?
さっそく、赤ちゃん向けの入浴のポイントを、ここで再確認してみますね。
まずは、赤ちゃんって・・・ |
赤ちゃんの手足は、体内にいた時のままに、曲げられた状態でいる期間が結構長いです。
おまけに、歩き始めるまでは、運動量も少ないから、とにかくコロコロしていて、
手足や首などの関節部分では、肉と肉が折り重なった状態になっています。
同じ人間でも、私たち大人とは明らかに、異形の存在ですから、当然、体の洗い方も同じではダメ。
赤ちゃんには、特別な配慮が必要なのです。
よくあるのが、折り重なったブヨブヨの肉と肉の間や、曲げたままの関節部分に体の汚れ
や石けんが残ってしまい、赤くなったり かぶれたりと言う肌トラブルを起こしてしまうこと。
そこではじめに、体の部位ごとに、気を付けることを書いてみますね。
頭 |
髪の毛があって、あまり皮膚の状態がよくわからず、つい見過ごしがちですが、赤ちゃんは
信じられないほど頭皮に汗をかきます。
特に、暑い時期には、知らない間に、あせものような赤い発疹が、ポツポツ出ていたりしますよ。
そこで、頭は毎日、よく泡立てた石けんで洗ってあげましょう。よく泡立てた石けんをつけ、
よ〜〜〜〜く すすがないと、頭皮に白いカスがこびりつくので気をつけて下さいね。
石けんがどうしても残りやすい、耳の後ろやこめかみ、首の後ろは、トラブルを起こしやすいから
意識して ていねいにすすいであげて下さい。
また、夏場は、お昼寝の後や外出後に、びっしょり濡れている事もあるので、行水の時にも、軽く
お湯で頭をなでて、汗の汚れや塩分を流してあげて下さいね。
あごの下 |
口のまわりや、あごの下に、ブツブツ湿疹が出て
いませんか?
汗やお乳、食べかすなどで汚れやすい ほっぺや
あごは、お湯でなでるだけでは清潔にはならないこと
があります。
顔に軟膏を塗っている場合も同様で、お湯だけでは
不十分ですから、ベタベタした皮膚には、軽く石けんの
泡を付けて洗い、ていねいに流してあげてくださいね。
あごの下と、首の後ろのグルリは、一番石けん成分がたまりやすく、すすぎ残し も多い箇所です。 あごの下を洗うときは、手を差し込んだら、重なった肉のひだを一つ一つ、指で 優しく開きながら、はさみ込まれた汚れや石けん残りをていねいにかき出し、 湯船の中で、しっかりすすいでおきましょう。 首の後ろも同様です。 |
腕の内側、ひざの内側、脇の下 |
いつも曲げているから、ひじやひざの内側には、汗がたまりやすく、夏場はかぶれやすくなります。
ブヨブヨでお肉も重なっているから、汚れや石けん成分のすすぎ残しがたまってていないか、毎回
注意しながら洗ってあげましょう。
また、必ず、手足を優しく伸ばしながら、きれいにしてあげましょう。案外、曲がったままの所に
汚れが詰まっているものです。優しく洗いながら、指で重なっている肉を一つ一つ広げてゆき、
たまっている汚れは、かき出してあげましょう。
脇の下にも、よく汗やアカがたまっていますよ。ていねいに洗ったら、湯船の中でも、脇の下を
ちゃんと広げてやり、しっかりとすすいであげてくださいね。
その他、手首・足首、太もも、性器のまわりにも、お肉がタブタブに重なっていますので、重なった肉
のひだを、一つ一つ押し広げて、汚れをかき出すように、きれいに落としてあげましょう。
●赤ちゃんはよく汗をかくので、夏場は、汗による刺激で肌を悪化させる子も多いですよ。
行水で、どんなことに気をつければいいのかについては、こちらで読んでみてくださいね。
我が家の「お風呂&スキンケア」で出来る工夫についての書き込みはいかがでしたか?
読んでいただいて、今まで気づいていなかったことで、ちょっとやってみようかと言う項目が
あれば、少しずつ試してみてくださいね。
はじめから育児上手なママなんていませんし、ましてや、アトピーっ子のケアなんて、面倒で気づきにくい
ことばかりですから、出来ていなくても当たり前だと、自分の育児を振り返りながらしみじみ思います。
でも、いろいろ失敗する中で、少しずつ子供に学んで、育児上手に成長していくのだと思います。今回
のせました内容が、少しでもアトピーっ子育児のお役に立てれば幸いです。
「卵と牛乳なし!アトピーっ子にうれしい野菜たっぷり料理 12月号」
行水について |
幼いアトピーっ子の肌は、夏場は特に、あせもなどで悪化しやすくなります。
育児書に、行水は一日一回と書いてあっても、アトピーっ子の場合、実は、それではとても
足りないように感じました。
赤ちゃんの体は小さいのに、汗腺の数は大人と同じ数だけあるので、汗の量は半端では
ありません。しかも、自分でふけませんから、汗から出た塩分や汚れが、そのまま皮膚に
残ってしまいます。
すると、アトピーの傾向がある赤ちゃんの場合は、他の子より肌が敏感なために、汗をかいた
状態が続くと、すぐにあせもが出たり、かぶれたりしてしまう事が多いのです。
そこで、夏場に外出先から帰った時や、お昼寝の後など、汗びっしょりになっているなと
思ったら、とりあえず行水をしてみてはいかがでしょうか。寝返りすら打てない頃は、汗が背中
やお尻に知らない間にたまっていますから、行水はあせも対策に有効です。
一日に何度も汗を流して、肌の脂を取りすぎるのはよくないので、行水の時には、石けんを
使わないでいいと思います。汗をシャワーやベビーバスでさっと流し、その後で、汗がついて
いない服に着替えさせます。
ちょっとの手間を惜しまず、できれば夏は、日に、二・三度を目安に行水してみてね。汗で
汚れた状態の肌を早くきれいにしてあげることで、楽に夏を乗り切れますよ。
また、これから暑くなると、汗でおむつが蒸れやすくなって、性器まわりも、よくかぶれます。
いつもより赤くなっているなと思ったら、とりあえず性器とお尻だけでも洗ってあげてください。
お尻だけでなく、男の子は、ペニスと陰嚢の重なったところや、陰嚢の裏が、よくただれます。
女の子は、性器周辺が赤くなるだけでなく、カビや細菌が繁殖する事もあるから、気をつけて!
特に、旅行や日帰りの行楽で、つい、おむつ交換がいいかげんであると、それをきっかけに
よくかぶれました。楽しい行楽も、おむつ交換だけは、どうぞ早めに、お忘れなく!
おむつかぶれについて、HPに こんな事も書きました。
補足として
●ベビープールの水を替えずに何度も入ると、雑菌の巣になるのでダメ!皮膚の表面が傷んで
いる子は特に、いつもきれいな状態のぬるま湯に入れてあげてね。
●夏に限らず、敏感なアトピーっ子は、おしっこでかぶれる場合が多いので、おむつを、普通の子の、
2・3倍はこまめに替えるつもりでお世話をすると、おむつ周辺のトラブルがずいぶんと減りますよ。
おむつに関してこんな事も書きました。 紙おむつvs布おむつ、おむつの取り替えについて