アトピーっ子に優しい洗濯術のあれこれをご紹介します
●浴用石けん選びについて
●赤ちゃんを上手に洗うコツ
●シャンプーの洗浄力は、強力だから
●リンスについて ●シャンプー&リンスの使い方
●肌に優しい洗い方
●洗濯ボールの使い方
アトピーっ子向けの生活マガジン(無料)も発行しています。
●シャンプーの洗浄力は、強力だから
一般的なシャンプーを、なにげなくお子さんに使用していませんか?
シャンプーの洗浄力は、体を洗う石けんに比べて、より強力な事が多いです。つまりそれは、肌の刺激もなりやすいと言うこと。
ですから、シャンプー選びは、とっても大切!ぜひ、肌に優しいタイプを選んで使ってあげて下さい。
そこで、肌が弱いお子さんに使用するシャンプーは、石けんシャンプーや、低刺激シャンプーを選んで使用するのが絶対おすすめです。
と言うのも、シャンプーで髪を洗うと、すすぐときに、首筋をはじめとして、体をシャンプー液が流れて落ちることになります。
これが、皮膚のバリヤーが弱いお子さんや、かきむしって、痛んだ皮膚の状態のお子さんには、大変な刺激になってしまうのです。
また、洗髪後、すすぎが十分でないと、髪から滴ったシャンプー剤が、そのまま首などに残留して、首の湿疹を悪化させて
しまうと言うことも良くあります。
シャンプーは、肌に優しい商品を選び、しっかりすすいだら、湯船の中でも、さらに、首筋にしっかり湯をかけて、洗剤成分を
落としてあげましょう。
加えて、シャンプー→体洗いが基本です。でないと、石けんで皮脂が取れた状態になっているので、より刺激が強くなってしまいますよ。
●シャンプーの使い方
こんな事に気をつけながら、シャンプーしてみてね。
1 原液を直接頭皮につけずに、手桶などで薄め、よく泡立ててから使います。泡タイプのものは、直接付けてもOKです。
2 とにかく、すすぎが大切!頭皮に残さないよう、シャ、ワーなどでしっかりすすいでくださいね。
3 リンスをさっとつけ、ほどほどにすすぎます。
(我が家では、酢を薄めたものでも代用していました。)
4 洗い終えて、湯船に入った頃に、ちょうど首の回りに水が垂れてきますから、さらにそこで、お湯を何度も首筋にかけ、
成分を流してあげましょうね。
●リンスについて
酸で中和しないと、少し髪がキシキシします。
パウダーリンス やナチュロンリンスの様なリンスを使われるといいと思いますし、市販の酢を、ポンプ容器に入れておき、
シャンプー後に、オケに一押しして、少し湯で薄め、全体にかけて、髪になじませ、さっとすすぐだけでもOKです。
酢のにおいも残りません。
●洗濯ボールの使い方
洗濯ボールのいいところは、洗剤と併用できるところです。
汚れが少ないタオルや、シーツ、赤ちゃんの肌着は、洗濯ボールを加えて、水だけで洗い、臭いが残りやすい、
大人の服は、洗剤を、通常の1/2〜1/3量を入れて、後は普通に洗うだけと言う使い方がおすすめです。
・洗濯機は全自動、二槽式どちらでも使用できます。
●「水だけ洗いの場合」
汚れが少ないタオルや、シーツ、赤ちゃんの肌着が対象です。
・洗濯物と一緒に、洗濯ボールを入れて、普通に洗濯してください。
全自動なら、「標準」などのボタンを利用して、30分程度で洗い上げます。
洗剤を入れない場合は、すすぎは1回で十分ですよ。
・通常通り脱水してください。洗濯ボールは入れたままで構いません。
●「洗剤を使う普通汚れの場合」汗で汚れた、大人の衣類や下着、汚れた乳幼児の衣服が対象です。
1、粉石けんの場合は、通常より1/2〜1/3量を加えて、少量のお湯でよく回転させ、泡立てておきます。
また、「ひどい汚れの場合(靴下、ワイシャツの襟や袖口などのシミ、油性の汚れ、ドロ汚れ等)」は、固形石けんで、
あらかじめ部分洗いをしておきます。
2、洗濯物と一緒に、洗濯ボールを入れて洗濯します。全自動洗濯機の場合すすぎを1回に設定してください。
3、通常通り脱水してください。洗濯ボールは入れたままで構いません。
さらにアドバイス。
冬場は、生地が厚いので、水を含むと重くなって、洗濯物の回転が鈍くなるときが多いものです。
アトピーっ子の衣類の洗濯物は、しっかりすすいで、洗剤が残らないようにしてあげることも大切です。
洗濯物は、少なめに入れ、スイッチを入れても、すぐその場を離れずに、本格的な回転が始まった頃に、
一度中をのぞいて、激しい勢いで、洗濯物が回っているかどうか、必ず確認しておきましょう。
回転が鈍ければ、少しバケツなどに取り分けます。
それが、汚れをよく落とし、洗剤を残さず、きれいに仕上げるコツですよ。
うちのおすすめは、洗濯ボール
エコサターン。少し安価な、NEWクリーンボールも、お試し用にはいいかも。
●アトピーっ子向けの生活マガジン(無料)より、「肌に優しく、 洗ってふくこと」
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お風呂で体を洗うときは、何をお使いですか?
赤ちゃんの体は、ママの手に直接石けんを泡立て、文字通り手洗いで洗ってあげている場合もあると思いますが、ガーゼやスポンジを利用している場合もあると思います。
ガーゼを使う場合は、何度も洗って堅くなれば、早めに新しい物と取り替え、いつも肌当たりが優しい物を使ってね。
特に、体洗いにスポンジを使っている場合は要注意!すすいで軽くしぼっただけで風呂に掛けておく状態では、中まで乾燥しないので、そのうち、かびや雑菌が繁殖してしまいます。
だから、使っていくうちに、スポンジの表面の布がヌルヌルになった・・・なんて経験はないでしょうか?まさにアレが、その雑菌スポンジの状態です。
健康な肌に使用する分には問題はないかもしれませんが、荒れた肌に、雑菌入りのスポンジをこすりつけていては、もしかしたらそれが、皮膚の状態が悪化する一因になっているかも。
要するに、アトピーっ子の体を洗うのは、ママが顔を洗うときと同じように、考えればいいんじゃないかと思います。
出来るだけ優しく、たっぷり泡立てた石けんを手に取って、クルクルと。顔を洗うときの要領で、泡で洗ってあげてね。
また、強い水圧がかかるシャワーより、湯おけで優しく流してあげる方が、肌には優しいのです。ちょっとしたことだけど、これも気にかけておくといいかも。
そして、体をふくときには、柔らかいタオルで、こすらないよう、押さえるようにして、水滴をとるよう心がけましょう。
一人でお子さんを入浴させているママは、あわただしくて、本当に大変だと思いますが、石けん成分が肌に残らないよう、しっかり湯船でも、体にお湯をかけながら流し、温まりすぎないよう、湯温にも気を付けながら、入れてあげて下さいね。
ちょっとしたことではありますが、毎日の日課の入浴だから、こんなスキンケアの一工夫が、健やかな皮膚を育てるために、とっても大切よ。試してみてね。
その他、スキンケアについて書いたことは
こちらから
●石けんでの洗い方
高い値段の石けんが、アトピーにいいというわけではありません。
どの石けんが、今の肌の状態に合うのかは、個人差があると思いますので、まず親が使ってみて、よければお子さんでも相性を試すのが一番だと思います。
また、湿疹がひどくて、油性の薬を塗っている場所ほど、薬の油に、汚れがくっついて、皮膚が汚れてしまうので、ちゃんと石けんで洗っておきましょうね。
もちろん、皮膚の乾燥がひどくて、皮脂を落とすことで、ピリピリしてつらいのなら、毎日でなくても良いとおもいます。
その時に、スポンジは使わずに、洗顔用泡立てスポンジなどで、石けんを、よく泡立て、強くこすらないよう気をつけながら、手で優しく洗ってあげて下さいね。
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